キーワード:プラスサム
今回のキーワードは「プラスサム」です。
という方は聞いていってください。
プラスサムとゼロサム
お金を支払ってもらう時に、相手の財布からお金が減っちゃうということを心配するような、そんな感覚になっちゃう人がいらっしゃいますね。
そういう方に「プラスサム」と「ゼロサム」っていう経済学の考え方をお話します。
自分がお客様からお金を受け取ったら、お客様の財布からお金がなくなっちゃう、相手が貧乏になっちゃうっていう考え方って「ゼロサム」の考え方なんですね。
1人が勝てばもう1人が負ける。
1人が富めば1人が貧しくなる。こういう考え方はプラスマイナスでゼロになるっていう考え方で「ゼロサム」と言われています。
ここで例え話をします。
ここに1軒の家があります。Aさんの家です。これをBさんに売ります。
Aさんはお金を受け取る代わりに家を失い、Bさんは家を得るためにお金を失います。
こういう状況では市場にある価値はプラスマイナスゼロになりますね。これが「ゼロサム」の考え方です。
では、もう一方の今日ご紹介したい「プラスサム」の考え方のお話をします。
Aさんが大工さんです。新しい家を建てることで、新たな価値が市場に加わります。
新しい家を建ててBさんに売ります。
この場合は、市場にある家の数が増えますね。そして、全体の経済的な価値も増加します。
大工さんであるAさんは労働の対価でお金を得て、そしてお客様であるBさんは新しい家を手に入れることができます。
これによってAさんもBさんも両方とも価値が増えていますよね。
こういうものを「プラスサム」の状況と言います。
つまり「ゼロサム」では既存のパイの再分配、要するに「みんなで分けます」ということが行われて「プラスサム」では、パイのサイズを増やすことによって「全員の利益が増える」ということなんです。
整理収納アドバイザーはプラスサム
では、私たち整理収納アドバイザーの仕事は「プラスサム」か「ゼロサム」か、どちらの考え方に当てはまるのでしょうか。
それは「プラスサム」なんですね。
私たちがやっている仕事は「元々あるものを売る」という仕事ではなくて「自ら価値を生み出して売る」という、世界にある価値が増えるお仕事なんですね。
お金も増えるし、みんなが豊かになるという、考え方の仕事を我々はやっています。
私たちは、相手のお金を減らしてしまうのではなくて、私たち自らが価値を生み出し、そしてその価値とお客様のお金とを交換をするということです。
だから、お客様のお金はお金としては減るかもしれないけど、お客様はお金以上の価値を受け取るので、より豊かになるはずです。
チャレンジ:価値を生み出すことに集中しよう
今日のチャレンジです。
あなたは価値を生み出すことに集中しましょう。
あなたはどんな人にどんな価値を生み出しますか。考えて書き出してみてください。
お客様はあなたのサービスを受けることで、どんな価値を受け取るのでしょうか。
相手の財布の中身が減るんじゃないんです。
あなたが世の中に価値を生み出すことで市場の価値が増えます。
経済活動を一緒にしていきましょう。
最後までお聞きくださりありがとうございました。