整理収納通信講座

《25》収納を学ぶ(3)収納スペースの特性を知る

収納スペースには、扉の有無やタイプ、棚の高さ、奥行などで、出し入れのしやすい位置が変わります。

 

収納スペースのタイプ別に、使い勝手のいい位置を見極め、

そこに使用頻度の高い「毎日使うモノ」「毎週使うモノ」を優先的に配置すると、

暮らしはぐっとラクになります。

 

今回は、収納スペースの特性を見ていきましょう。

「80:20の法則」ゴールデンゾーンに使用頻度の高いモノを収納する

80:20の法則(パレートの法則)という経済学の理論をご存知でしょうか。

80:20の法則(パレートの法則)

「売上げの80%は、全体の20%の顧客で占めている」

ある事象の2割が、全体の8割を生み出しているという状態を示す経験則

 

これは家のなかにあるモノにも当てはめることができるのではないでしょうか。

私が持っている10個のバッグのうちの、2個をよく使う
子どもがよく遊ぶおもちゃは決まっていて、全体の2割くらい

 

もしかしたら、家のなかにある数千個のモノの中で、

使用頻度の高い「毎日使うモノ」「毎週使うモノ」は、

全体の20%くらいなのかもしれません。

 

そんな使用頻度の高いモノを、

取り出しやすくしまいやすいゴールデンゾーンに収納すれば、

8割がた生活はラクになるはずです。

 

「8つの収納スペース」使い勝手のよいゴールデンゾーンはどこ?

1.オープン棚

扉が無く、ワンアクションでモノを出し入れできるので、

全体が使いやすいゴールデンゾーンです。

 

手に取りやすいので、使用頻度の高いモノの収納に適した収納家具です。

 

目隠しがないので、見た目にもこだわりたい人は、置くモノや置き方に注意が必要です。

 

また、オープンなので、ホコリがたまりやすいという欠点があります。

特に、ホコリがたまりやすい下段がオープンな場合は、

箱に入れて収納したり、頻繁に掃除したりするなどの配慮が必要になります。

下段には何も置かない、というのも一つの手段です。

 

2.片開き扉

片開きの場合は、少し開いただけで目的のモノに触れることができる、

取っ手側がゴールデンゾーン。

 

取っ手側に使用頻度の高いモノを配置します。

 

3.観音開き扉

観音開きの場合は、

中央が出し入れしやすいゴールデンゾーン。

 

両方の扉を両手で開け閉めする場合は、中央に使用頻度の高いモノを配置します。

 

片方のみを開け閉めして使用する場合は、

出し入れしやすい方の扉側に、使用頻度の高いモノを配置します。

 

利き手で扉を開いて、利き手ではないほうでモノを取り出すのがやりやすいという方と、

利き手ではないほうで扉を開いて、利き手でモノを取り出すのがやりやすいという方がいらっしゃると思います。

どちらが使い勝手がよいかは、ご自身で確認してみてください。

 

その場合も、中央から端に向かって、使用頻度の高いモノから順に配置します。

 

折れ戸タイプの観音開きのクローゼットの場合は、

両サイドは扉に干渉して、出し入れしにくいゾーン。

 

使用頻度の低いモノや、スリムでサッと取り出しやすいモノを収納するなど、注意が必要です。

 

4.左右スライド式

押入れのような、左右スライド式の引き戸の場合は、

両サイドが出し入れしやすいゴールデンゾーンです。

 

部屋の位置関係によって、左右どちらかが、より使いやすい位置になることもあります。

 

例えば、トノエルの場合、壁側に位置する右側より、リビングに近い左側の方が出し入れしやすいので、こちらに使用頻度の高いモノを収納しています。

また、食器棚も上部は左右スライド式ですが、食洗機やダイニングに近い右側のほうが出し入れしやすいので、普段使いの食器を収納しています。

 

5.カーテン式

突っ張り棒や、カーテンレールを使い、

布で目隠しするような状態になるカーテン式は、

両サイドがゴールデンゾーン。

 

軽い力で動かせるので、サッと出し入れしやすく、子どもや高齢者にも向いています。

 

6.巻き上げ式

ロールスクリーンなどの巻き上げ式の場合は、

下が出し入れしやすいゴールデンゾーン。

 

ただし、腰下は出し入れしやすいゾーンとは言えないため、

背の低い子どもなどの専用スペースにするなど、工夫が必要です。

 

普段は開けっ放しで使用して、来客時など目隠ししたいときだけロールスクリーンを下げるという使いかたも◎ですよね。

 

7.引出し・カゴ

立てたり、区切ったりしてモノを収納する場合は、

手前側がゴールデンゾーンです。

 

手前から順に使用頻度の高いモノを配置します。

 

寝かせた状態でモノを重ねて収納する場合は、上がゴールデンゾーンです。

下のモノの存在を忘れやすいので注意が必要です。

 

引出しは、モノを立てたりケースで区切ったりして収納するのが、見渡しやすくてオススメ。

 

一方で、お知らせのプリントなど、貰った順に上に重ねていくように収納すると、

使用頻度の高い最新のモノが上に、使用頻度の低い古いモノが下に……

というように、管理しやすくなる場合もあります。

 

8.奥行きのある収納

押入れやウォークインクローゼットなど奥行のある収納は、難易度が高いですが、

布団やスーツケースなど大きなものの収納に便利ですし、上手に使いたいものです。

 

奥行きのある収納は、手前がゴールデンゾーンです。

 

手前に、使用頻度の高いモノを収納します。

 

奥には、シーズンオフのモノや季節物など、使用頻度の低いモノを収納します。

 

収納内を棚で区切るなどして、手前のモノを除けやすく工夫すると使い勝手が向上します。

キャスター付きの棚やケースなどを利用して、引き出せるようにすれば、

奥まで日常使いすることもできます。

 

「扉を外す」「扉を付け替える」という手段

扉があると中のモノを隠してしまえて、見た目はスッキリしますが、

扉を開け閉めする……というアクションが必要になりますよね。

 

子どもや面倒くさがりの方、とにかく忙しいという方には、

その1アクションのせいで、何かに取り掛かるのが面倒になったり、

片付けることができなかったりすることがあります。

 

見た目よりも、ラクな生活を優先する!

……と決めれば、

扉を外したり、重い扉をカーテンなどのよりラクな使用感のモノに付け替えるといった

工夫も良いのではないでしょうか。

トノエルは、廊下側から開きにくかった手前の靴箱の扉を外しています。

見た目はひどい感じですが、扉を外すことで子どもたちも自分の靴を出し入れしやすくなり、

玄関に靴がいくつも出しっぱなし……という状況を回避しています。

 

個人的には靴が出しっぱなしもNGではないと思います。

ですが、トノエル家はマンションの狭い玄関なので、

靴箱の「扉を外す」という手段をとっています。

 

あなたも、使いにくい収納スペースがあれば、

家族に合うようにアレンジしてみてもいいかもしれません。

 

ゆとりを持たせて「8割収納」がおすすめ

収納スペースにパズルのようにモノを詰め込んでしまうと、モノの出し入れがしにくくなります。

また、生活をしていくうえでモノが増えたときに、対応できなくなってしまいます。

 

そこで、「8割収納」を意識して、余裕を持った収納プランを心がけましょう。

 

扉がないオープンラックは、見た目も重視する場合、余白を残した「5割以下」くらいがいいのではないでしょうか。

 

まとめ

いかがでしたか?

  1. オープン棚
  2. 片開き扉
  3. 観音開き扉
  4. 左右スライド式
  5. カーテン式
  6. 巻き上げ式
  7. 引出し・カゴ
  8. 奥行きのある収納

……の8つの収納スペースの特徴とゴールデンゾーン、どんな人に向いているかをご紹介しました。

 

使い勝手のいいゴールデンゾーンに、使用頻度の高いモノを収納するのが◎。

 

備え付けの収納が使いにくい場合は、「扉を外す」「扉を付け替える」という手段もあります。

収納するときには、ゆとりを持たせて「8割収納」がおすすめですよ。

参考にしてみてくださいね。

 

次回は、具体的な収納方法を9つご紹介します。

学びを深めていきましょう。

【完全無料】ワークショップ

\暮らしを楽しみながら/

「整理収納を仕事にする」

3Daysワークショップ

LINEでお友だちになって

今すぐ無料で受講しよう♪

こんな記事もおすすめ